のんが声優を務めた「この世界の片隅に」をみた感想

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こんばんは。
今日は、母と一緒に能年玲奈あらため「のん」さんが声優を務めた「この世界の片隅に」の映画を観に行きました。

母と映画を観るのは、子どものころにドラえもんを観た以来です。
呉が舞台となったこの映画。
広島生まれ広島育ちということもあり、以前から気になっていて、やっと観ることができました。

広島人から見た「のん」の広島弁の感想

主人公の「すず」は広島市江波で育ちのため、話す言葉は広島弁。
ドラマ好きの私。俳優さんや女優さんの広島弁にはいつも違和感を覚えていました。
のんさんも広島出身でもないし、まぁ違和感あるだろうな~っと覚悟してたのですが…、
正直全く気にならなかったです。
のんさんのかわいい声がビミョ~だなと広島弁じゃないところに違和感がありましたが(笑)、それも話が進むにつれて気にならなくなりました。
それよりももっとすごいのが他の声優さん!!これは完璧な広島弁です。
さすが声優ってすごいなぁ~っと某長編アニメの素人吹き替えのヘタックソさが気になりすぎて内容が入ってこずにイラっとした記憶のある私は、声優の偉大さを改めて感じました。

映画の内容よりも…気になったもの

主人公「すず」は、江波から呉に嫁ぎ、夫の家族と同居をします。
嫁いだということは、新婚ということで、映画中、キスシーンがあります。
アニメとは言え、母の横で観るキスシーンほど居心地悪いものはない(笑)

そして一番の問題だったのが…うちの母…長時間じっと座っていることが苦手だということをこの日私は生まれて初めて知りました…。

横でゆらゆら…
??トイレ??
音楽もかかってない場面なのに…ゆらゆら…
……泣いてる??
いや…泣いてはいない…なのに…なぜか揺れてる。
ってかめっちゃ悲しいシーンなのに…
心地よい音楽がかかってるみたいにノッてるじゃん!!
めっちゃ気になるや~ん。映画に集中できんじゃ~ん!!

こんな迷惑な客の周りに人がいなくって良かったと思いつつ、
極力、母が視界に入らないように映画集中モードに切り替えます。

 

戦争と平和

広島に生まれ育った私は、子どものころから当たり前のように平和教育を受けていました。
8月6日が近くなると毎年戦争関連の番組があって、学校では千羽鶴を折って、「ササキサダコ」さんの話を聞き、図書館で「はだしのゲン」の漫画や原爆の資料写真を友だちと恐る恐るみる。
戦争の悲惨さはわかっているつもりでした。

ただ、この映画を観て感じたことは、子どものころに感じた「戦争」と大人になったいま感じる「戦争」は、全然違うものでした。

きっと子どものころに感じていた戦争はどこか作り話のようで非現実なものとして捉えていたのだと思います。

大人も子どもも関係なく無差別に殺されていく時代。
夫や子どもが当たり前のように兵隊となり出兵しなければならなかった時代。
空から爆弾が降り注ぐ時代。
いつも空腹だった時代。
命の危険をいつも感じていた時代。
大切な人が当たり前のように死んでいく時代。

そんな時代がほんの数十年前に本当にあったのです。
これは物語ではなく現実です。

これは…ちゃんと伝えなきゃいけないことです。
ちゃんと知っておかなきゃいけないことです。

テレビを観て笑っている いま。
お腹いっぱい食べ過ぎて後悔してる いま。
通勤中にボーっとしてる いま。
大切な人が笑っている いま。

こんな当たり前の「いま」がなくならないように。

自分たちがいなくなった時代に生まれた人が同じような「いま」を生きられるように。

少しでも多くの人に観てほしい映画です。
別にこの映画じゃなくてもいいんです。
戦争がない 今がどれだけ尊いものなのか。

自分と大切な人たちを思い浮かべながら「戦争と平和」について考えるきっかけになればいいなと思います。

クラウドファンディング

実は『この世界の片隅に』のアニメ映画化の実現には「クファウドファンディング」による支援が背景にありました。
何かと叩かれがちなネット社会。
でも、こんな素晴らしいものを作り出すチカラもあるんですね。

まさしく『物は使いよう』です。

 

 

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