さし木と同様で、親株と同じ形質の苗を作り出せる方法ですが、だんだん株が大きくはびこっていくようなハーブに利用する方法です。種まきと、さし木のようには、一度にたくさんの苗は作れませんが、失敗が少ない方法です。
秋から春までの、新芽が動き出すまでの期間に、株を堀りあげ、新芽をつけて適当の大きさに分けて、鉢に植えたり、庭に植え付けます。
株分けができるハーブ
- チャイブ・カモミール(ローマン、ダブルフラワー)
- オレガノ
- ベルガモット
- ミント
- レディースマントル
- フレンチタラゴン
- レモングラス
- カウスリップ
- キャットミント
- マウンテンミント
- ヤロウ
- タンジー
- バニラグラス
- ラムズイヤー


苗の選び方
園芸品店でたくさんの種類の苗を買うことができるようになっています。種をまいて育てていくことも楽しいのですが、本数がそれほど必要でないときや、育苗の難しいハーブは、ポット苗を求めるのも良いでしょう。
良い苗のポイント
- 元気のよさそうな緑色の葉をしている苗
- 節間(葉と葉の間隔)が伸びすぎて徒長していない苗
- 病害虫がついていない苗
買い求めた苗は鉢や庭に植え替えますが、ポット苗を逆さに持ち、ポットの底を押すようにすれば苗が抜けてますので、根をほぐすようにして植え替えします。
鉢の植え替え
だんだん鉢を大きくしていく場合
ハーブが生育して、鉢の中に根が詰まってしまうと、株が弱ってしまいます。
鉢から抜いて古くなった根を少し落として、ひとまわり大きな鉢に入れ、新しく根の伸びる空間に培養土を入れて管理します。
大きくなった鉢や、同じ大きさの鉢に戻す場合
だんだん鉢を大きくしていくと、移動が大変になりますし、置き場所もせまくなります。この場合には同じ鉢に戻すのですが、この時は抜いた根鉢を1/3~1/4くらい落として元の鉢に戻し、空間に新しい培養土を入れてやります。
植え替えの時期は、秋から新芽が動き出すまでの植物の活動が活発でない時期に行うようにし、植え替えた直後は、根が切れていますので、半日陰の風のあたらないような場所に1週間くらい置いてから、だんだん日に当てるよう管理します。