種まき
最近はたくさんの種類の種が手に入るようになりました。この種まきの良いところは、一度にたくさんの苗をつくることができるところです。
香りの違うものなど品種の特徴が変わったものを選べますので、香りが良いものを育てるようにしてください。
種にも小さな粒のものから、小豆くらいの大きさのものがあり、種まきをして4~5日すると発芽するものから、1か月以上しないと発芽しないもの、庭に直接蒔いたほうがよいものなど、注意点もあります。
種まきの注意・特徴
種子の大きさ
小 | カモミール、オレガノ、タイム、ヤロウ、タンジー 他 |
中 | チャイブ、フェンネル、チャービル、バジル、ロケット 他 |
大 | なスターチ有無、アーティチョーク、ボリジ、ルバーブ 他 |
発芽までの日数
短 | ロケット、バジル、チャイブ、ラムズイヤー、チャービル |
長 | ラベンダー、レモンバーム、セージ、ローズマリー |
移植を嫌うもの
直根性(ゴボウ根)や細根の少ないもの
庭に直接蒔くか、ポットに種まきをした方がよいもの
バジル、真朗、ルバーブ、チコリ、アーティチョーク
植物の種が発芽するには
温度、水分、日光などの条件が揃わないと発芽してくれません。
人工的に温度を調節してやれば、一年中発芽させることは可能ですが、一般的にはその種がもっている発芽適温になるのを待って種まきをします。
ほとんどのハーブは15~20度が発芽適温ですので、春は桜の花が咲いたら、秋は秋分の日頃を目安に種を蒔きます。
種まき用土
病害虫のない土、肥料分が多すぎない土、雑草の種子のない土を準備します。
できれば種まきには、毎回新しい土を使う方が良いです。。
畑や庭に直播きする方法
移植を嫌うものや、生育の速いハーブは、直接蒔きます。種をまく場所が決まれば、堆肥などの有機質ものを混ぜてから、土を寄せて畝をつくります。
次に、ハーブが大きくなっても混みあわない間隔で種を蒔きます。一粒ずつ蒔いたのでは虫に食べられたり、病気になったときには欠株になってしまいます。
一か所には2~3粒蒔くようにし、生育に合わせて一番元気な苗を残すように一本ずつ間引きながら育てます。
主なハーブ:バジル、ロケット、ジャーマンカモミール、ボリジ
ポットに蒔く方法
移植を嫌うものや生育の早いハーブは、ポットに蒔いて移植による根切れを防止します。
主なハーブ:ボリジ、ナスターチウム、バジル、マロウ、アーティチョーク、ルバーブ、ロケット
鉢に蒔く方法
種が小さいものは鉢に蒔くようにします。できれば素焼きの平鉢が通気性もよく望ましいですが、プラスチックの鉢でもかまいません。
この方法での注意点は、種が一か所に固まってしまわないように、はがきなどの厚紙を二つ折りにして、種を乗せて首を軽くたたいて振動を利用しながら、円をかくように鉢全面にムラのないように蒔きます。
覆土は種が見えなくなる程度、薄く蒔きます。
受け皿に水を入れて鉢底から吸水させます。ジョウロなどで上から水やりをすると水で流れたり、浮き上がったりして、種が鉢の淵に移動しかたまってしまうのを防ぐことができます。
種が発芽するまでは受け皿の水がなくならないように吸水しておきますが、発芽をはじめたら受け皿から外して上から水やりしてもかまいません。
本葉が4枚くらいの大きさになったらポットに移植してください。